譜読み(=楽譜の読む)ほど保護者の方の悩み事になるものはないのではないでしょうか。お母様からよく相談を受けるのですが、これ!といった解決策がないのが実情です。もちろん譜読みに特化した教材を毎回使って、少しでも楽譜に慣れていく指導はしています。
同じプロセスでレッスンをしているにも関わらず、数回でスラスラと読めるようになる生徒さんと何年経ってもなかなか読めないお子様がいらっしゃいます。なぜでしょうか?わかる方がいらしたらご連絡いただきたいくらいです(笑)。ただ、中学生から始めた方や大人の方は苦労されないので、成長課程で何か理解できるものがあるのかもしれません。私が教えた生徒さんでも5年生まで読めなかったけど、ある日わかるようになった方もいれば、中学生まで読めなかった方もいます。
日頃ピアノレッスンに同席されたり、家庭での練習を見ているお母様にとって「譜読みが出来ないのにピアノレッスンに通う」ということは、とてつもないストレスになっていると思われます。特にお母様が読譜が出来る場合は、親子バトルは日常茶飯事でしょう。しかしピアノが弾けるということはは譜読みだけではありません。譜読みが苦手でもリズム打ちが得意な子もいれば、歌うのが得意な子もいます。譜読みが苦手でも時間をかけて弾けるようになったら、とても音楽的に弾ける生徒さんも実際にいます。譜読みができるどうかは目に見えるだけに親子喧嘩になりやすいですが、実際のピアノ演奏では実はたいした問題ではないとゆったりした気持で見守って欲しいです。