今年でハンドベル教室を始めてから21年目になる。改めて振り返ってみると、多くの出会いと別れがあった。ハンドベルが嫌だからと去っていった人はいなかったし、いかに多くの方に自分が支えられてきたのかと感謝しかない。
今回のコンサートでは前日にアクシデントがあった。メンバーの1人の血圧が急上昇したため、不参加となったのだ。それがわかったのがコンサート24時間前。ハンドベルはソリストの集まりだから(1人1人がとても重要な役目を持っている)誰か1人が欠けたら音楽にならないのだ。
頭の中が真っ白になっていた時、もう1つのグループ(私は現在2グループの主催者なのだ)の方から連絡がきた。別のグループの中から有志何人かで、出られなかったメンバーの代打となってくれると言ってきた。先ほど書いたようにソリストの集まりのため、他の人と合わせて息を合わせて演奏することが必須。練習する時間もほとんどないのに、本当にできるのか?頭の中がぐるぐる回っていただ、ピアノの仕事もあったため、ここは有志に任せることにした。
結果は文句無しだった。初めて参加した決して簡単ではない曲を、よくあれだけ打てたと感動した。何よりも今回のことで、メンバー17人の心が1つになれた。全員が何とかしてコンサートを成功させようと思ったことがどれだけ大切な事か、音楽経験者ならわかってもらえると思う。講師と生徒という関係を越えて絆が深まったと実感して、今年の練習がすでに楽しみになっている。