もうすぐピアノの発表会。いつものことだが、生徒さんよりもお母様の方が落ち着かないようだ。当日もお子さんはケロっと普段通りなのにお母様の方が緊張して見える。私も息子が小さい頃の発表会では、客席から見ながら心臓の音が聞こえるようだった。その経験からお母様方の気持はよ~くわかるのだが、ここはお子様に不安を悟られないように女優となっていただきたい☆
ピアノの発表会とは、大きなホールの舞台でたった一人で大きなピアノを前に座る。お子さんにとっても普段とはまるで違う世界にたった一人で挑む事になるので、これはなかなか経験できないことだと思う。誰でも出来ないことだからこそ、経験して欲しいことでもある。
発表会は楽譜を見ないで弾くのが主流。見ないで弾くことは暗譜(あんぷ)と呼ばれるが、一度暗譜が出来たからと安心していると、発表会直前に忘れていたりする。今日も何人かの生徒さんが、今までは忘れたこともなかった箇所で忘れて焦って帰って行った。講師側からするとよくある光景なので驚かないが、お母様の方がさらに弱気になっていまう、、、、そしてそれがお子さんにも伝染してしまう、、、、。お母様のお気持ちは痛いほどわかるが、不安な気持はお子様に隠して、淡々と練習を促していただきたい。発表会前には、左手の暗譜の再確認を必ずしてください。右手のメロディラインは普段からよく聞いているので忘れることはまずないけれども、左手はなんとなく弾いてしまっているはず。
発表会前には、楽譜をもう一度見直して見ながら弾くこと。楽譜を見ながらの左手だけの練習は特にお勧めです。