メロディと伴奏という言葉があります。歌の部分とそれを綺麗に聞かせるための部分です。多くの曲は右手にメロディが出てくる事が多いので、左手が伴奏部分を担当します。左手って普段の生活でどんな時に使いますか?お茶碗を持つ時、顔を洗うとき、、、右利きの人は右手の補助的な事にしか使いませんよね。
ピアノではメロディが伴奏よりもしっかり聞こえたほうが綺麗です。伴奏はメロディよりも小さい方が綺麗ということ。これがすんなり出来れば苦労しないのですが、ほとんどの方はすぐには出来ません。左手の伴奏を小さく弾こうとすると、右手も弱々しい音になってしまいます。逆にメロディを出そうとすると、伴奏も大きくなってしまう、、、←これが普通です。
さて、どうやって練習しよう?まずは左右の手が別の動きをしなければいけないと、よく認識しましょう。両手を使って「自分1人じゃんけん」をお勧めします。最初は左右で「あいこ」になることばかりですが、そのうち出来るようになります。そして次に、ピアノの楽譜の左右それぞれ1つ目の音だけを取り出して、じゃん!と合わせて弾きます。最初の1音だけです。その音に違いが出来るまで、耳で違いがわかるまで弾きましょう。左右のバランスは、自分の耳で聞くことができなければいけません。
私の教室では、両手で弾けるようになったら、左右のバランスを意識するようにしています。私たちはピアノ曲を間違えずに、止まらずに弾くことにばかり注意を払いますので、それとは別に大切な事があるという事を早い段階で知っておくと良いと思っています(^o^)v 何事もすぐには出来るようにならないので、ゆーーーーーっくり階段をのぼりつつ確実に身につけていきたいですね。