ピアノ上達のために⑭~音符を読むのと楽譜を読むことの違い

たまに生徒さんが「今日は完璧に弾ける!」と意気揚々とレッスンに来てくれます。よくがんばったね~と私もとても嬉しく思います。ただ、ここでの「完璧」というのは、楽譜に書かれている音、リズム、休符、強弱など表面的なことを守ってきたという場合が多いのです(涙)。前回のブログにも書きましたが、曲のもつキャラクター(性格)、雰囲気など書かれていないところまで考えて欲しいところです。

国語の教科書には段落があり、場面の違いなども当然でてきますよね。それと同じように音楽も考えていただきたいのです。国語の音読の際には、句点や読点の前は強くせずやさしく終わります。楽譜でもスラーやフレーズの最後の音をドスンと強く弾いてしますと、ステキなメロディも台無しです。

また、1つの曲の途中で雰囲気が変わることがよくありますが、強弱記号のピアノ(弱く)やフォルテ(強く)があるからといって、元の雰囲気と違う場面とを同じ大きさにしてしまうと変化もはっきりわからなくなってしまいます。ここに挙げたのはほんの1例なのでとても書き切れませんが、せっかく習うのであれば、小さい時から音符以外の事を感じる力をつけて欲しいと思います。ピアノはただ音符を弾くだけでなく、楽譜の仕組みを理解することもとても大切になってきます。

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